一昨年の10月の基本情報に引き続き、今年の4月の応用情報に合格しました。
受験直後は99%落ちてると確信していたので一発合格するとは思ってませんでした。
今回は他にネタがなかったので、これから受験する方(特に学生)向けに、そして今後自分が高度情報技術者試験などを受ける時のための忘備録として、応用情報技術者試験を受験するにあたって行った勉強時間や使用した教科書・過去問題集などを思い出せる範囲で書いていきます。

教材

教科書

ニュースペックテキスト 応用情報技術者 2020年度

もともと去年4月に受験する予定で、そのときに試験対策のために買った本。

新型コロナウイルスの影響で中止になってしまい去年は受験できなかったので、2020年度版を使いまわしました。
2021年度版が出ているはずなので、次回受験する場合は最新版を購入することを強くおすすめします。上記のリンクは2020年度版なので注意。
この本1冊で午前と午後をカバーしています。過去の出題に沿った内容で、解説も載っておりおすすめです。
表紙にも書いてあるようにオールカラーで見やすいです。説明は丁寧ですが、おそらく基本情報を受験済みの人が読むことを想定して書かれていますので、初学者の方には少し難しいかもしれません。
基本情報を受験済みの人や、情報工学分野についてある程度の知識がある人なら難なく読み進められると思います。
基本情報を受験したときも同じシリーズの本を購入しました。

過去問題集

令和02年【春期】 応用情報技術者 パーフェクトラーニング過去問題集
こちらも教科書と同じく2020年版。よって最新版を購入することを強くおすすめします。上記のリンクは令和2年版なので注意。
こちらの本、紙面に載っている過去問は4回分だけですが、付属品としてPDFファイルのダウンロードキーが載っています。
なんとそのPDFには16回分の過去問と正答・解説が載っており、合計20回分の過去問を解くことが出来ます。
圧倒的問題量。超おすすめです。

過去問道場

過去問道場(応用情報技術者ドットコム)
もはや情報技術者試験の受験者にとっては必須と言っても過言ではないサイト。
ブラウザ上で過去問を出題してくれます。わかりやすい解説付き。
通勤・通学中や、朝布団の中で眠い目をこすってウダウダしているようなスキマ時間にピッタリです。

ほかにも、Q&Aや勉強の上でのアドバイスなど有用な情報が多数です。この記事を読むより応用情報技術者ドットコムを読んだほうがいいと思います。

勉強時間と期間

Studyplusの記録によると、教科書が計93時間56分、過去問題集が計24時間48分でした。
え、そんなに勉強してたっけ??

勉強開始時期

勉強を始めたのは今年の2月9日。本番の2ヶ月ちょっと前です。
高専の卒業直前で卒研発表なども控えていたので、当初は隔日で勉強してました。
本格的に勉強し始めたのは2月20日頃からです。とりあえず教科書を一周して、それが終わり次第過去問題集に着手しました。

教科書

とりあえず、教科書をなぞって勉強を進めました。
本に書いてあることをちょっとだけ要約してノートにまとめる、という作業をひたすら続けます。
1日だいたい2時間半ずつ。結構ぎりぎりになってしまい、本番が近づくにつれて段々勉強時間を増やしました。日によって30分だったり4時間を超えたりしてます。

過去問

こちらは4月7日から(本番が4月18日なので、結構ギリギリだな…)。
教科書の学習が終わり次第着手しました。試験日が迫っていたので結構焦ってたと思います。
1日でだいたい1〜3回分くらいの過去問を解き、1日あたりだいたい3〜7時間といったところ。

当日の受験会場の状況など

会場は家から1時間ほどかかるところにある中高一貫校でした。朝8時前に出発です。以前はもっと会場があった印象がありますが、今はコロナの影響で基本情報と別々に試験を実施しているので、応用情報の会場は例年より少なめになっているかと思われます(ちなみに基本情報のときは家から歩いて10分のところでした)。
到着した時点で会場はまだ閉まっており、集合時間の5分前くらいまで入場できませんでした。感染対策で1室あたりの人数が限られている上に消毒など行わなければならないので、会場の準備に時間がかかっている様子でした。
会場の玄関前で多くの受験者が待機してました。基本情報のときは大学生くらいの人が多かったですが、応用情報では年齢層は比較的高めな印象です。もちろん同世代くらいの人もいました。

持ち物

筆記用具は当然必要。これがなければ何も出来ません。

過去問道場は試験直前のためか当日はアクセスが集中し、繋がりにくい状況が続いてました。当日は教科書と過去問題集を持っていき、オフラインでも試験前の最終チェックができるように準備しておくといいでしょう。

昼食などは予め買っておいたほうがいいです。日曜日なので会場の食堂は営業してなかったり、営業していてもその施設の関係者以外はお断りの場合が多いです(このあたりは受験票に記載されています)。

また、会場はスリッパや上履きが必須でした。会場が中学校や高校などの場合は大体土足禁止です(このあたりも受験票に記載されています)。一応貸し出しはあったと思います。

それから、腕時計は持参することを強くおすすめします。会場によっては時計がなかったり見づらい位置にある場合があります。特に大学の講堂が会場の場合、壁時計がなかったり背後に時計があったりする場合が多いです。

出題内容

午前

全80問、つまり48問以上正解で合格。大きく分けてテクノロジ系、マネジメント系、ストラテジ系です。このうち、テクノロジ系が6割と多く範囲も広いです。
出題範囲が広すぎて書ききれませんが、基本的には教科書に載っている内容でほとんどカバーできます。内容としては、ほぼ高専や大学の情報系学科で卒業までに習う範囲です。
たまに新しい技術についても問われます(ディープラーニングとか遺伝的アルゴリズムとか)。
稀に超イレギュラーな問題が出てきます。今年の春の試験では、コンデンサの問題とDCモータの回転方向についての問題が出題されました。いや、知らねーよそんなもん。いつから電気主任技術者試験になったんだ?

午後

内容は全11問(各20点満点)で、情報セキュリティ、プログラミング、システムアーキテクチャ、組込みシステム開発、システム監査など。
プログラミングでは、ここにどんなプログラムを入れればいいかとか、この場合のここの変数の値はなにかとか聞かれます。
システム監査では、このシステムのどこを指摘すべきかとか、何が問題か、など聞かれます。
基本情報との大きな違いは、記述問題があるという点です。気になるのは部分点の有無や採点の基準ですが、これは非公表です。時間がギリギリで全然見直しできなかったのに7割取れてましたから、個人的に午後の採点は優しめだと思います。もしかしたら、合格率が大きく変動しないように配点を調整しているのかもしれません。もちろん、見当外れなことを書いたら減点を喰らいます。
午後は第1問(情報セキュリティ)は必須解答問題、第2問〜第11問が選択問題(4問選択)ですから、解くのに時間がかかりそうな問は早めに見切りをつけておいたほうがいいです。本番では確か、問10の解答に時間がかかりそうで、途中で問11に変更しました。試験対策の段階で予め自分が得意な問・不得意な問を区別しておくといいです。

結果

午前75.00点、午後72.00点でした。可もなく不可もなし、と言ったところでしょうか。
あまり高くはないですが、受験終了後は完全に落ちたなと確信していたので、午後は思ってたより点が取れてました。
ただ、午前はもうちょっとしっかり見直しておけばもっと点を取れたかなと思います。
ちなみに合格ラインは午前、午後ともに60点です。午前の最頻値は60点台、午後の最頻値は50点台なので、午前は合格しても午後で落としている人が多いことがわかります。

余裕を持って勉強を

自分のやり方はかなりギリギリな勉強法です。
もう少し時間に余裕をもって、遅くとも本番の2ヶ月半くらい前から勉強を始めることをおすすめします。たまに「2週間で十分」とか「ノー勉余裕」という意見を見ますが、それはその人が超優秀なだけです。凡人なら長めに勉強期間を確保しましょう。その人の置かれている状況が必ずしも自分にも当てはまるとは限りません。
教科書をなぞるだけでもかなりマシです。というか教科書が分厚いので、普通に勉強してたら1回なぞっただけで試験日が迫ってきます。本来なら2周くらいはしておきたいですけどね。

難易度と受験のタイミング

やはり難しいです。でも、十分に対策をしておけば実務経験ゼロでも誰でも合格できます。
出題範囲のほとんどは高専で習う内容なので、情報系の高専の学生なら、4年生後半〜5年生くらいの頃に取得するのがベストかと思います。
情報系の大学生の場合は、(大学や学部学科によりますが)大学2〜3年生くらいがちょうどよいのかなと思います。
応用情報は年2回、4月後半と10月後半に行われますので、学生であれば春休みor夏休みを十分に活用できます。受験を考えている方は、学生であれば学生のうちにとっておくことをおすすめします。勉強に割ける時間が段違いです。もちろん学業に支障が出ない程度に!

基本情報のほうが難しい?

基本情報より応用情報のほうが簡単という説がありますが、情報系の一学生からすれば普通に応用情報のほうが難しいです。
ただ、これは一概に言えないものがあります。というのも、応用情報は基本情報の上位に位置づけられていますが、出題傾向が異なるからです。
2019年秋からの改正後の基本情報では、午前では暗記問題に加えアルゴリズムや数学の問題が、午後ではプログラミングが問われます。一方で、応用情報はこれらの出題は少ない(その上、午後はプログラミング言語の知識なしでも解ける)です。つまり、プログラミングやアルゴリズムや数学が苦手で暗記が得意な人にとってみれば、たしかに応用情報のほうが簡単ということもあるかもしれません。
しかし午前問題に着目してみれば、応用情報では基本情報に比べ、基礎をひねった計算問題が多いです。いくら応用情報の方が暗記問題が多いからと言っても、暗記問題だけで合格ラインに到達できるとは限りません。
また、午後問題に着目してみれば決して暗記ゲームではなく、命題における問題点の把握や改善策などが問われますので、内容を理解していないと解けません。
以上の点から、”安易に”「基本情報をすっ飛ばしていきなり応用情報を受験する」ということはおすすめしません。自分が暗記が得意なのか、計算やプログラミングが得意なのか、よく見定めた上で判断すべきだと思います。
暗記が得意で効率性とアドバンテージを重視するなら、いきなり応用情報を受験でもいいと思います。ただ、時間と金の許す限りは、範囲がほぼ一緒な基本情報から先に受験しておいたほうが、確実に合格するためには無難だと思います。

ちなみに、応用情報の教科書も過去問題集も基本情報の受験を既に経験した人に向けて書かれているものが多いので要注意です。同じ出版社の同じシリーズの教科書でも、基本情報の教科書はむしろ解説が丁寧すぎるくらいでしたが、応用情報は基礎的な内容は端折っている印象でした。通常は読者層のターゲットを絞って執筆されるので、当然といえば当然です。

一番厳しいのは起床試験

これはよく言われます。日曜朝9時集合ですから、移動時間も含めて考えると、多くの人は遅くとも朝8時までに起床しないといけません。これが原因か、あるいは受験前に戦意喪失してしまったかはわかりませんが、基本情報・応用情報ともにいつも出席率が非常に低いです。

まとめ

  • 受験勉強は期間に余裕を持って
  • 当日は筆記用具、教科書と過去問題集、昼食、腕時計必須
    • 会場によっては上書きorスリッパも
    • 重要なことは受験票に書いてある
  • 午後問題は前もって解ける問と解けない問の区別を
  • 学生であれば学生のうちに受験しておくことがおすすめ
  • 基本情報を先に受験すべきかは、自分の状況を鑑みて判断すること
  • 当日は起床時間に気をつけること

さて、応用情報の次は高度情報技術者試験ですが…流石に実務経験なしでは厳しそうなので、受験するとしたらもう少し先になるかなと思います。それでは。