10日間空いてしまいましたが、今回は前々回のMacにHaskellをインストールした記事に引き続き、HaskellをWindowsにインストールしていきたいと思います。
使用環境
- OS: Windows10 Home 21H1(19043.1237 / 64bit)
- CPU: Intel Core i5-6500 @ 3.20GHz
- RAM: 16GB
stackについて
Haskellの環境導入にはstackというツールを用います(他の手法もあります)。stackでは以下のことができます:
- Haskellコンパイラのインストール
- Haskellプロジェクトの作成&ビルド
- Haskellで作られたツールをビルド&インストール
インストール手順としては大まかにはこんな感じです。
- stackをインストールする
- stackでHaskellのコンパイラや基本パッケージをインストールする
インストール手順
1. stackをインストールする
stackをダウンロードしインストールします。
https://github.com/commercialhaskell/stack/releases
今回はstack-2.7.3-windows-x86_64-installer.exe
をダウンロード。特に理由がなければ最新版を選びましょう。
インストーラに従って進めていけばすぐにインストールは終わります。パスも自動で通してくれました。
2. Haskellコンパイラ&基本パッケージのインストール
stackのインストールに成功したらHaskellのコンパイラ等をインストールします。
コマンドプロンプトで実行します。
> stack setup
を実行すればあとはHaskellのコンパイラなど勝手にインストールしてくれます。今回はghc-8.10.7(414.01MiB)がダウンロードされました。インストールにかかった時間はダウンロード時間も含めて4分ほど。
途中、空き容量不足で失敗したのでやり直し。ファイル展開とインストール含め6GBほど要します。最終的にインストールされるコンパイラなどのサイズは3GBほど。
プログラム実行
プロジェクトを作成して、ビルドして…という動作は前々回の記事でやったので、今回はghciを試してみます。ghciとはHaskellの対話形式のコンパイラで、1行ずつ(あるいは複数行)Haskellのコードを実行できます。
> stack ghci
Prelude>
試しに式を入力。
Prelude> (*) 167 2
334
うまく動いているようです。
おわりに
今まさにHaskellを講義で習っていますが、Rustを独学したときによく分からなかった点(例えば束縛の概念)が理解できるようになりました。Rustは命令形言語ですが、部分的に関数型プログラミングの考え方も取り入れられていることがよく分かります。今後はHaskellとRustを並行して勉強していきます。