せっかく本を読んでもすぐ内容を忘れてしまうので、なら1年ごとにその年に読んだ本の感想でもメモっておこうかなと思い書きました。といっても、普段から大して本は読まないので少量です。(本と言っても漫画も含みます)

プログラミング Rust 第2版

Rust の入門書。ほとんどこの本だけで入門しました。
半分くらいしか読んでませんが、基本的な内容は前半に集約されており、応用的な内容が後半に来る感じです。いかんせん分厚いので、前半は手を動かしながら読み、後半は必要に応じて読むという形にしています。
洋書ですがとても読みやすく、Rust の設計に関して「なぜ?」という疑問点に対する答えも明確に記述されているので、Rust の思想を知りつつ習得できる良書だと思います。さすがオライリー。

検索エンジン自作入門 ~手を動かしながら見渡す検索の舞台裏

検索エンジンを自作してしまおうという本。
検索エンジンといっても Google みたいなウェブ検索ではなく、xml 形式に予め文章を取り込んでおき、そこからゴニョゴニョして入力に対する検索結果を提供するというもの。
しかし、本に登場するのは少し工夫すればウェブ検索にも応用できそうな基礎的なシステムです。
サンプルとして「wiser」という検索エンジンを配布しており、wiser の各処理を各章で説明するという内容です。いかにして高速な検索を実現しているか、今まで全く知らなかった詳細な仕組みが知れてとても面白いです。手順を踏んで自分で作るというよりかは、すでに完成している実物を動かして仕組みを知るという内容。
2022年現在は紙の本はほとんど在庫がないようで、調べた限り今売っているのは古本か電子書籍版のみ。たまたま地元の図書館にあったので何度か借りて読みました。

ゼロからのOS自作入門

いわゆる「みかん本」。64bit OS を作っていく本で、このブログでも自作日記みたいな感じで少し取り上げました。ページングやらシステムコールの実装やらかなり本格的ですし、GUI も実装しています。
ちょうど今、卒研で xv6 を取り扱っているので、xv6 と Mikanos との差異を見出してみるのも面白そうかなと思っています。
まだ2,3章しか読めていませんが、今一番続きを読みたい本です。暇になったら早く読み進めたい。

自作シミュレータで学ぶx86アーキテクチャ

小さな x86 シミュレータを作っていく本。C言語、ポインタなどといった基礎的な部分から BIOS の仕組みまで。シミュレータつくりを通して、実世界のコンピュータの動作を抽象化して理解していく感じです。データ構造の仕組みやアセンブリの良い勉強になりました。著者はみかん本と同じ方です。

Pythonで動かして学ぶ自然言語処理入門

大学の授業課題の参考書として図書館で借りたので一部しか読んでいませんが、実践的な自然言語処理が数多く載った本です。内容としては「Python での自然言語処理の使い方」がメインで、難しい理論的な部分は省かれている印象。課題の参考用にはピッタリです。

SPY×FAMILY

普段は滅多に流行りに乗ることはないけれど、たまたま読んだら面白かったので全話読みました。世界平和という重い使命がある割に一話一話は程よい読みやすさで、ガチガチの独自の世界観に固められた作品よりもこういう作品のほうが好きです。とはいえ、地理オタクなのでどうしてもオスタニアとウェスタリス周辺の地形とか情勢が気になってしまいます。

こちら葛飾区亀有公園前派出所 201巻

連載終了後の不定期掲載回集みたいな感じで、他の単行本に比べるとやや薄め。いずれも時事ネタが多めなのは安定のこち亀だなという安心感があり、特にこち亀の世界でもコロナ禍なのは新鮮でした。ストックネタ(こち亀の原作者が将来の掲載用に話を何話かストックしているという話)がほぼ毎回出てくるのも面白い。

以上

今年ちゃんと読んだのはこれだけ…あれ、少なすぎない?
一応資格用の本(TOEIC とか)も何冊か図書館で借りたりしたけど、感想っていうほどの感想はないので省きました。
小説文庫本はまさかの 0 冊でした。来年はもうちょっと本を読む努力をします。